2013.4.24 /

アレルギー疾患と泥遊び

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小児期の細菌暴露は,免疫系強化に役立ち,アレルギー疾患や喘息の発作を防止する効果が期待できることが知られています.

最近,マウスにおいて,その役割の解明に役立つ仕組みが明らかになり,science誌に発表されました.

若齢マウスが細菌に接触すると,体内に存在するiNKT細胞という喘息や炎症性腸炎などのさまざまな
アレルギー疾患の原因となりうる免疫細胞が減少していたのです.
結果として無菌状態のマウスに比べ細菌に暴露されたマウスは実験で誘発させた
喘息や潰瘍性大腸炎の症状がより軽度に収まっていました.さらに,成体のマウスを細菌に暴露させても
若齢期に暴露した場合と同じ効果を得ることはできなかったそうです.

子犬のうちに思いっきり泥んこ遊びをすると,アレルギーになりにくくなるのかもしれません.