2014.6.4 / 動物科学ニュース
病気の予防と運動の関係
定期的な運動が病気の予防や心の健康に有効なことは以前から知られていました.ヒトでは心臓病や脳卒中,
糖尿病の発症やそれによる死亡のリスクを下げるだけでなく,精神疾患の症状を和らげ,体の免疫力を上げる
ことである種のガンの予防にも役立つとされています.
健康全般への効果とともに,細胞や分子レベルで望ましい変化を起こす事で認知能力を高め,心臓病,糖尿病や
ガンの予防に役立ち,血糖値の制御を容易にし,心血管系が強化されます.
具体的には脳内の神経を新生させることでその機能を高め,血中の悪玉コレステロール分子(LDL)の
性質を変えることで安全な大型LDL分子を増やし,筋肉のブドウ糖の消費を即して,血中の過剰になりがちな
インスリン値を正常に保ち,ミトコンドリアの形成を即すことで筋肉を強化します.
ガンを検知する免疫系の機能が高まりかつ,インスリン量を正常にすることでその細胞分裂を即す機能が
抑えられるため,影響を受けやすいとされる乳腺や大腸のがんのリスクが低下します.
一日30分程度の有酸素運動を週に5回続けることでも良い影響があるようです.一日二回自分とペットの健康の
ためにお散歩頑張ってみてはどうでしょうか?SCIENTIFIC AMERICAN August 2013