2014.11.19 /

FIV(ネコAIDSウイルス)とインターフェロン

141119_1427

FIVはネコにAIDSを起こすウイルスです. FIV感染による病気の発症を抑えるためには 抗ウイルス薬である
インターフェロン(INF)の長期継続が有効なことが知られています.

Netanya G. Sandlerらが,HIVとIFNについてNatuer 2014.07.31 p601に報告している興味深い知見によると,
INFの投与にはウイルス量を減少させ,全身への感染を防止する働きが認められ,INFの機能を阻害することで
重篤な感染症が引き起こされました.
ただし,同時に感染初期の急性期以降慢性期の投薬はその間隔を調整しないと,ウイルス量の増大と
疾患の悪化を招く可能性も示されていました.

FIV感染ネコへのINFの継続投与に際しても,必ず指定通りの投薬休薬を繰り返す事が,AIDSの長期発症予防にとって
大切だと思われます.