2015.11.28 /

微毒を召し上がれ

SN3V0114

野菜や果物を摂取すると,それらに含まれる微量の毒素が動物の細胞に弱いストレスをかけます.
動物の体はそれらの弱いストレスに対抗した結果,より強いストレスにも耐えることが可能になる
らしいのです.

野菜や果物が健康にいいのは抗酸化物質のせいだと思われていました.しかしながら,
実際には抗酸化物質のビタミンCやE,ベータカロチンなどを必要以上に摂取しても
病気を防いだり進行を抑えたりすることはありませんでした.

体の酸化ストレスに対し植物の栄養素や化合物は直接作用しているのではなく,有害物質
から体を守る酵素など,細胞に本来備わる機能を動員することで体に有益な機能を作用
させているようなのです.

植物化合物などの毒物が少量では健康に有益な働きをし,量が多くなるにつれて害になる,
体のこうした反応をホルミシスといいます.

どうやら毎日適量の野菜や果物を食べることは,体の健康に役立ちそうです.