2019.8.16
/ 動物科学ニュース
生ワクチンのススメ

通常,ワクチンはそれぞれ特定の病気を標的にしています.しかし,ある一連の研究によると,
一部のワクチンはずっと広範囲な防衛能力をもたらしている可能性があると指摘されています.
麻疹ワクチンと結核ワクチンがそれらが対象とする病気の予防から期待されるよりも大きく,総死亡率を引き下げている可能性がある事が,2016年にBMJ誌に発表されました.
BCGワクチンにおける研究でも,このワクチンがマラリアやインフルエンザ,カンジタや食中毒菌に対する抵抗力を高める可能性がある事が示していました.
このような,生ワクチンのオフターゲット効果についてはまだ結論が出ているわけではありませんが,定期的なワクチン接種にワクチン以上の効果が期待できるのだとすれば,大切なペットたちに対する定期的なワクチン接種にも,多くのメリットがあると言えるかもしれません.